山田恵子展

山田恵子は、鉄の彫刻を制作しております。場や場の変容を常に意識しながら制作、展示をする作家です。
まず彼女は、作品の形態を作り上げます。しかしこれは、彼女の制作段階の半分程度の経過でしかなく、色彩も重要な要素であります。予め造られた形態に、幾重にも色を重ねていきます。ここでの変容が、作品プロセスにとって大変重要であります。
山田恵子は学生時代には平面絵画を専攻していました。その為、彫刻という形を取りながらも、二次元の平面と三次元の彫刻の接点を非常に重要視していると言えるでしょう。
ぎりぎりまで色を選び取り、作るというプロセスが、重要になって来ます。

山田恵子展と同時に双ギャラリーで行われる松崎昭彦展ですが、お互い切磋琢磨して制作しています。今回は双ギャラリー、SOH GARALLRY K3 の両方を使って、その成果を見せてくれると思っております。

是非御高覧くださいませ

以下に山田恵子が本展覧会に寄せた文章を記します。


〈制作から創造へ〉
山田恵子

空間を捕える。
見えるようでいて、そこに在るというふうには、実感出来ない。
が、しかし、身体と心が空間を感じている。まさに感じているという内的な体験こそ重要なこととなってくる。
ここに、アートとしての場があり、また私は立体作品(彫刻)の中で気がつくと、すでに20数年探索してきたこととなるようだ。

感性に働きかけ刺激となる要因は、受容体としての眼である視覚はもとより、身体全体であり、心というダイナミックな領域によって感知されることは云うまでもないことだ。

面白いことに、制作中にある場面、場面が偶然にも発見があり、驚きを持って経験することがある。面白いと思う瞬間がある。私の構想外に作品が、折折のみせる有様に。多分そこにこそ、私が作品に求め続けて来た体験ではないのか。この間隔こそリアリティリアリティーであり、自分とその場、その対象との大切な距離感を生み出すものであろう。

作品の骨格以上に垣間見える驚きの空間。
空間の厚み。瞬間の顕れ。
  空間=リアリティー。

私は形から直接的に与えられる経験から、あえて再び色彩を関わらせることにより、新たな感覚(=事と事とのあいだの時間)を創っている。
素材そのものの肌理による質感と構造と共に、これから色彩が加わることで、どのような可能態として生じ始めるのだろうか。制作中の色彩の選択において、すでに迷走し始めいろいろな色彩がイメージとして浮かぶたびに様相が日毎にくり広げられる。
多様な変幻自在ななかのここという色彩による有様が作品であるとしよう。



山田恵子展

2012年2月4日(土)〜25日(土)

01s
02s
SOH GALLERY K3にて

月・火曜日休廊
11:00〜19:00(日曜日は17:00まで)

SOH GALLERY K3 MAP

 





2012